倖せはこんなかたちでやってくる
ベビー・ハッピー
5月2日、フェザーンにて双子の男の子が誕生した。二卵性らしくまったく似てない双子は、一か月も立たぬうちに引き離された。外見のように人生までまったく違う道を行くのかと思われた双子であった。
父親と同じヘテロクロミアと呼ばれるが、右の黒の方に金色をはめ込まれた瞳をする赤ん坊は年若い母親に抱き上げられた。父親を思いださせる綺麗な顔だちとその瞳に、母親は複雑な心境を抱える。だが彼女はヘテロクロミアの赤ん坊を選び、部屋を出た。
いつも優しくしてくれる准将が頭に現われたが、優しさなどいらないと打ち消して、手引きする女の後についていく。どうして見ず知らずの女の手を借りるのか、彼女は深く考えないようにした。
「そうね、ある男への面当て、というところかしら」
どうして逃がしてくれるのか、尋ねたらこう答えられた。ロイエンタールの恋人だったのかしら、と思ったが、どうでもいいと思考を止めたものである。
赤ん坊は二人とも養子に出される予定が立っていると聞いて、衝動的に逃げたくなったのは、きっとあの男の赤ん坊が優しい両親に倖せにされるのが嫌だったからだ。彼女は強くそう信じ込んだ。
ロイエンタールが大伯父リヒテンラーデ公を逮捕し、彼女の一族を破滅させたのだ。10才以上の男子は処刑され、残された女子供は流刑の星に送られ、屈辱と辛苦の日々を今も味あわされている。
一族が恨むのはロイエンタールの上官であるラインハルト・フォン・ローエングラムだったが、彼女はオスカー・フォン・ロイエンタールを憎んだ。憎んで、憎んで、どうしても、何をしてでも殺してやると思いつめて、流刑の星から抜け出ようとあらゆる手段を講じていると、フェザーン商人が手を貸してくれたのだが・・・・。
確かにオーディンへ行け、フェザーン商人がロイエンタールのスケジュールと立ち寄る場所や現住所を調べてくれて、彼の官舎の前で待ちぶせできたのだが、結果は憎い男の子供を産んでしまった。ナイフで刺し殺そうとして、返り討ちに強姦されたのである。家に連れ込み、無理矢理犯した男の顔は、氷を掘りあげたかに冷ややかで、性情の熱量さえも感じさせなかったのに、なぜか彼女をずっと家に置いて抱きつづけた。
彼女を傍に置いたせいで、反逆の噂などが流れたが、あの男はきっと後悔などしていないだろうと、彼女は想像できた。それだけ上官に信頼されていると自信があるのか、それともどうでもいいからか、どちらでもありそうで、どちらでもなさそうで、想像できる理由ははっきりしなかったが。
いつか必ずロイエンタールを破滅させてやる。
それだけを望みに、妊婦の身で軍務省に監禁される日々を耐え、一人で出産してみせた。そしてこれからの逃亡の日々も、支えにしていくのだろう。
赤ん坊はどうするの、と助けてくれる女に言われて、衝動的に一人は連れていくと口に出したのは、黒い髪と瞳をする赤ん坊の東洋的な顔だちに、自分の産んだ子供とは思えなかったからだった。半年も会わないのに、ささいなしぐさすら忘れられない憎い男の容姿を受け継いだらしいヘテロクロミアの赤ん坊だけを抱いて、父を憎むように育ててやると誓いながら逃亡する。
今にも泣きそうな目をしているエルフリーデ・フォン・コールラウシュを、他の星へと逃がそうとするドミニク・サン・ピエールは、この娘も倖せになれそうないわね、と一人ごちた。どうしようもない男に捕らわれて、普通でない生活をするしかない、自分と同類の不幸な女だ。
ルビンスキーの失敗した計略の関係者を、一人でもいいから逃がそうとしているのに、それは空しい行為なのだと痛感したドミニクだった。
おなかがすいたと泣いている黒髪の赤ん坊を抱きながら、手抜かりを苦るフェルナーは回りに叫んだ。
「ミルクはまだか!」
赤ん坊をなだめすかす声色とはがらりと違う鋭さに、聞こえた者らは縮み上がる。エルフリーデにつけていた子守の中年女性が飛んでくると、フェルナーは泣きわめく赤ん坊を押しつけた。
ほ乳びんに吸いつく赤ん坊を眺めながらに、自分の馬鹿さ加減を呪う。まさかエルフリーデが逃げ出すとは思ってもいなかった。流刑地からオーディンまでやってきた行動力を持つ女であったのに。
赤ん坊を送る先を完璧に準備していたのに、安全に宇宙旅行へ出れるようなるまで実母の母乳を与えようと考えたのは失敗だった。産まれたばかりの頃は母乳を与えて免疫などをつけるとの育児書など、無視すべきだったのだ。いや、実母の乳にこだわったのが悪い。母乳など、他人からいくらでも買えたろうに。
綺麗に逃亡してみせたエルフリーデに、フェルナーは信じられない思いでいた。絶対彼女一人の仕業でないと断言できる。あまりに完璧すぎるのだから。
それに、彼女が自発的に逃げ出すはずがないのだ。自分へ依存心を持つようにフェルナーはあらゆる手管を使い、つい頼ってしまう己に戸惑うエルフリーデにひそかにほくそ笑んでいた最近であった。
『優しさより憎しみが、まだまさっていたのか』
舌打ちを思わず漏らしたフェルナーは、彼女の歪んだ愛情が赤ん坊に投射されたのだとは、思いも寄らない。エルフリーデの赤ん坊への関心は、養子に出すと耳に入るまで、確かに欠けらもなかったのだから。
憎い男の子供、無理矢理に産まされたのだとの思いに、貴族社会の風習であり彼女の母は特にその色が濃かった子供への無関心、乳母に預けきりの子育てが入り交じって、産み捨て同然の心境になっていた。が、自らが気にしないのと、他者に奪われるのでは意味が違う。奪われるとなって、初めて歪んだ愛情が向けられたのである。
母の心境など男に解るはずもない。舌打ちしたフェルナーの口は、ぽつりと独り言を漏らしていた。
「一人だけでも送るか」
絶対にヘテロクロミアの赤ん坊を取り戻す。命にかえても見つけだすと燃え上がったフェルナーだったが、残された方の保護をまずしてしまおうと決心した。
うんざりするくらい、誰かさんに似ている赤ん坊を見つめる。
「ディートおじさんにそっくり。将来怖い人になるんだろうね、おまえは」
ロイエンタールの子供だとは信じられない、東洋の血の濃そうな赤ん坊は満足げにげっぷを上げる。
「 キント ・ディート、しっかり愛想を振り撒くんだぞ」
そんなの勝手でしょ、と言わんばかりに、満腹になった赤ん坊はあっという間に眠ってしまう。
「あー、嫌になるくらい似てるぜ、ちくしょう」
口の中でももごもご言うので、そんなぼやきは誰にも聞こえなかったのである。
キント・ディートとフェルナーに呼ばれた赤ん坊は、ロイエンタールの父親を恩人とあがめる帝国人の商人に預けられ、オーディンまで運ばれるとマリーンドルフ伯爵家に届けられた。宇宙港まで迎えに行きたいとの気持ちをどうにか押さえたマリーンドルフ伯は、親友を思いださせる面だちに涙を見せ、このまま手元に置きたいとする心を打ち消すのに苦労する。赤ん坊の生涯の安全を考えるなら、フェルナーの計画通りにするのが一番だと、理解していたからできた。
長時間車に乗ったマリーンドルフ伯は、こじんまりとした山荘にたどり着くと、思い切り伸びをしてから気合いを入れた。これを成功させないと赤ん坊の確かな安全はないのだと、自分を追いつめる。
困るのは赤ん坊の世話を頼み込まれた方である。
「ですが、わたくし・・・・」
突然国務尚書に訪問された大公妃は、彼のだっこする赤ん坊を困惑の目で眺めた。必死の様子で国務尚書はすがる。
反逆の噂が流れれば、それが策謀であったとしても彼を違った目で見る者はいる。特に母親がその策謀にかかわっている様子があり、本来流刑地にいなければならない立場であるのが、赤ん坊にどう悪影響を与えるか解らない。
懸命に悪環境を伝えるマリーンドルフ伯は、自分の言葉に自分ではまっていたりした。ますます大公妃に預けなければいけないと、せっぱ詰まったのである。
「双子で産まれたにもかかわらず、逃亡した母親に片方だけ置き捨てられたのです。外見が父親にも母親にも似ていないのが、そうさせたのかも知れませんが」
「まあ、母親に置き捨てられて・・・・」
可哀想な話に思わず身を乗り出したアンネローゼは、おとなしく眠っている赤ん坊が突然に目を開けて、小さなかわいい手を伸ばしてきたしぐさに、胸がきゅっと締めつけられた。知らず、その手を握り締めていた。すると、きゃっきゃと嬉しそうな声を赤ん坊は上げた。自然なしぐさでだっこすると、そこだけ結い上げていない耳辺りの房を握り、ふにゃ、と笑顔らしき口元の動きを見せる。
『そうだ、タラせっ』
無言で声援を送る国務尚書である。こんな言い方はちょっと・・・・とか、彼は後になっても考えなかった。
『あと一押し!』
うー、うー、などと声を出してアンネローゼをじっと見つめる黒い瞳。
『落とせぇ!』
リキが入っているが、ちょっと応援の世界が違うような・・・・。
赤ん坊は思い付いたように唐突に泣き始め、アンネローゼは慌てた。同じく慌てるマリーンドルフ伯は、ミルクの時間だと思い出すが、言う前にアンネローゼが気づき、動いた。
「まぁまぁミルクだわ、きっと。どうしましょう」
「ああ、ミルクはどこだ」
マリーンドルフ伯は同行者を呼び、赤ん坊をあやす彼女の回りをうろうろとする。みんなでおたおたしながらミルクを用意し、ほ乳ビンを渡されたアンネローゼは何度か抱いた経験を思い出しつつ授乳を始める。
満腹となった赤ん坊は、すみやかに眠りの世界に入った。この子の扱いやすさを実感していたマリーンドルフ伯は、そんな単純なパターンがますます親友を彷彿できたりする。他はさておき、私生活のパターンは単純だった彼であった。
自然なまでにひざに寝かせるアンネローゼの唇は、優しい子守歌をこぼす。
『やったぁ』
内心に、にやり、とするマリーンドルフ伯。落ちたのをはっきりと感じていた。
「この子の名前は、なんと言いますの?」
「名前はまだありません。父親も気にかけませんでしたから」
「まぁ」
ますます同情が深まった様子に、確信を深めたマリーンドルフ伯であった。
「どうしましょう・・・・」
繰り返し口に出すアンネローゼだったが、初めのうちと意味合いが違って呟かれていた。
去っていったマリーンドルフ伯に、押しつけられた赤ん坊に困惑を向けていた彼女だったが、困惑の意味合いも変わっていた。
「どうしましょう・・・・ああ、赤ちゃん、どんなお名前がよろしいの?」
彼に尋ねても、おとなしい赤ん坊はぐっすり眠る。任されてしまった名づけに、おろおろとするアンネローゼである。名づけ親になることで更に愛着と、周囲の思惑を深めさせるのがフェルナーとマリーンドルフ伯の思惑であるなどとは、思いも寄らない。落ち着きさえすれば政治的に利用されているのだと悟る彼女だろう。でなければ、寵妃時代から周囲の思惑に乗る事も、乗せられる事もなく、おとなしく静かに暮らせてこられるはずもない。
大公妃の落ち着きを難なく打ち破ったしたたか者は、大物になるかも知れぬ片りんを見せて爆睡する。それがまたアンネローゼにとっては信頼を寄せている姿と見えた。
後宮におさめられた日から夢に望むのも諦めた赤ちゃんが、自分が産んだのでなくても腕の中にあって、溜め息が思わずもれるくらいに満たされた気分があふれてくる。根っからの専業主婦気質は母性もワンセットにあるもので、アンネローゼは日々静かな生活に足りないものを痛感させられた。
「そうね、一時的なお名前、ということにいたしましょう。親元にお返しすれば、きっと素敵なお名前をつけていただけるのだから」
返すべき存在なのだと何度も自分に言い聞かせるが、その日が遅くなればなるほど手放すときつらいだろうと、もう今から予想できた。だからできるだけ早く迎えが来るよう望んだが、自覚しないよう押え込む本心は、その日が来なければいいと願っている。
「何かにちなんでつけましょうね。それとも、物語に出てくるお名前にでも」
すやすや爆睡する赤ん坊を抱いたまま、図書室へと向かう。山荘暮らしでは手芸か読書が一番の時間つぶしだ。背表紙を眺めながら、アンネローゼは赤ん坊に何かと話しかけた。そして、一冊を選び出す。
「お父様は軍人ですものね。でも、こんな名前を選んでは、反対にいけないかしら?」
そう呟きながらも北欧神話でもワルキューレの話を集めた本のページをめくり、うろ覚えの名前を捜す。
「レギンレイヴとは美しくて男らしくもあるとは思わなくて? 神々の残されたものとの意味も素敵だわ」
それはきっと、母親が片方残していった双子だから意識が結びつけてしまったのだろう。アンネローゼにとっては神々からの贈り物のように手元にやってきた赤ん坊なのだから。
「気にいってくれるかしら? でも、一時のものですものね」
たとえワルキューレの名前でもと、割り切るようににっこりと微笑んで、本を閉じる。そして、共に山荘で暮らす使用人たちに赤ん坊の名を告げに図書室を後にした。
アンネローゼは長くても数か月のことだろうと思っていた。まさか命の終わる日まで親密な関係が続くとは考えにも及ばない。押しつけられた赤ん坊が倖せの切符を握っていたなど、解るはずもない。
赤ん坊が握る切符を切る車掌は数日後に現われ、そして行き先がフェザーンであるなど、どこにも書かれていなかったので、もちろん解らないのである。
倖せ行きの切符を切りに来た車掌は老婦人だった。老婦人も自分が車掌であるなど知らなかった。
「ロイエンタール元帥のおばあ様?」
唐突な訪問者に驚いたものの、アンネローゼは追い返さなかった。オスカー・フォン・ロイエンタールの祖母と言うなら、レギンレイヴの曾祖母だ。会わせない理由はない。
マリーンドルフ伯がつき添って山荘にやって来た老婦人は、高齢に負けて足腰が弱った体を車椅子に乗せていたが、頭の方は健康であった。
「神々の残されたもの、という意味ですの。素敵なお名前を選んでくださったもの」
ひざの上で支えるように赤ん坊を抱くイングリット・フォン・ロイエンタールは、ふいに微笑をこぼした。
「殿下がこの子をそれほど大事に思ってくださるとは、嬉しいですわ」
母親に残されたゆえにめぐってきた出会いを美しく飾ったのだと、アンネローゼの思いをくみ取って彼女は笑ったのだ。そして、彼女に浮かんだ思い出が微笑みを続けさせる。
「わたくしの息子も、オスカーの父親ですわ、あの子も、神々がくだされたんです。一人娘を亡くしたわたくしたち夫婦に、神々がまるで慰めを与えてくだされたように、突然に舞い込んで。誰かに置き捨てられたかに、屋敷の裏手に倒れてまして。・・・・養子ですの」
守るかに隣に立つマリーンドルフ伯へ顔を上げ、苦笑をにじませた優しい顔で彼女は尋ねた。
「レギンレイヴは似ているかしら? 子供の頃のディートすら、わたくしたち知らないでしょう。わたくしには、よく解らないわ。髪と瞳の色が同じなだけでは」
「そっくりですよ、イングリットおばさま」
深い愛情を感じさせる表情でマリーンドルフ伯は答えた。
「そう、あなたがおっしゃるならば、確かでしょうね。ならば、わたくしはダメね」
「なにがダメですの」
「なにがですか」
悲しみが強くなったイングリットに、アンネローゼとマリーンドルフ伯は同時に尋ねていた。あまりに泣き笑いの顔に、見ている方が胸が痛い。
「殿下、わたくし、亡き娘ディートリットの代わりに養子と引き取ったディートリヒを、確かにかわいがってしまいました。同じくディートと呼んで。あの子はきっと、身代わりだと気にしていたでしょうね」
「そのようなことはありませんよ。彼は身代わりだと気にしていたことなどありません」
息子の親友がきっぱりと否定しても、長年抱え込む罪悪感は揺らがない。ゆるゆると首を左右に振ったイングリットは、それでもまだ微笑を消さず、柔らかだが心の強い人柄を感じさせた。
「でも、わたくしはひ孫を育てられません。今度は息子の身代わりとしてしまうでしょう」
こんなに似ているんですもの、と赤ん坊を見下ろす。この言葉に今度はさすがにマリーンドルフ伯も否定できない。彼ですらが身代わりにしそうな気がするのだ。
「身勝手とは承知しておりますが、この子をお願いできましょうか?」
穏やかな表情なのに、マリーンドルフ伯の心を痛ませる。元より彼女にそう言わせようとの言葉を並べていたが、赤ん坊の保身の為でなく身代わりにせぬ為との理由から出た頼みは、立派な古狸になった彼に予想してなかった痛みを与えてくれた。
古狸ですらこうであったから、アンネローゼが拒絶できるはずもなく、しかしそのまま立ち去らせるわけにもいかないと言い張って、当分の滞在をイングリットに飲ませる。
赤ん坊をはさんだ二人の女性は瞬く間に心を通わせ、その様子はまるで実の親子か、仲良い嫁姑だと使用人がほほえましく思うほどで。イングリットのつき添いであるメイドなど、大奥様の幸せそうな姿は何年ぶりだろうかと涙を浮かべるくらいだった。
だからこそ、7月半ばにマリーンドルフ伯が伝えた『ディート帰還』に、我を忘れて傍に行きたがったイングリットの世話をかって出て、身分を利用までしてすぐさまフェザーン・ラントへ立ったのである。
その腕に、しっかりとやしない子を抱いて。
降り立った見知らぬ惑星で出会った男と結ばれ、ほどなく同じ腕でわが子を抱くことになるなど、彼女の予定にはまったくなかったのであったが。その横には名づけ子と、まったく違う外見を持つ双子の片割れが寄り添っていた。
後世に彼女はこう記される。アンネローゼ大公妃、その肩書きにふさわしくなく、反逆の汚名を着たことのある男の家に住み込む乳母である、と。
だが彼女は寵妃であったより、皇帝の姉であったより、乳母であった方が幸福であった。どの歴史家も否定できぬほどの資料、証拠が残された、史実だ。
何よりの証拠は、ロイエンタール家に残された、一家を描いた肖像画にその一員として笑顔で入っていることだろう。ロイエンタール家に出入りする男との間に恵まれた4人の子供も、そこに笑顔で参加している。
END
※チェシャ様よりのメッセージ
オスカーの双子とアンネローゼ様の話です。一部妙なフランツおじさまつきw
双子、最終的にアンネローゼ様に名前をつけてもらうのですが。ついでに、双子にとって母とはきっとアンネローゼ様。そのほうがきっと倖せ、うん。
アンネローゼ様が結婚しても住み込みの理由は、ロイエンタール家の安全性がすこぶる高いからです。ええ、旦那より立派に守ってくれますよ、ロイエンタール家の警備網は。
てなわけで、チェシャ様のすんばらしぃ〜文章に感動した方は、チェシャ様の家「夜の迷いの森」に感動を伝えに行こう! Byりほ