眠らない街のいつか愛する時間

 

 

宇宙暦772年 6月11日 AM

少年は森の中を進んでいた。

『ふえ・・・ぐす・・・ひっく・・・』

先程から聞こえるこの泣き声のせいだ。気になって仕方がない。

ガサッ

突然森が開けた。泣いていた少年が驚いて振り返る。

「・・・・・」

「・・・・・」

フェザーン森林公園の中、立ち入り禁止区域の奥深く。おそらく公園管理局も知らないだろう湖のほとりでの出来事だった。

 

出会いは濃い緑の中。

「ナニやってるんだ? お前」

「え?」

驚いたウェンリーは大きく眼を見開く。深い藍の、ヤン家の瞳。

その瞳からあふれ出る涙は、ボタボタを通りこして、そろそろダバダバでもいいくらいだったが。

「いや、えっと、泣いてるんだよな?」

オスカーは一人で戸惑って、泣いているウェンリーに近づく。

そう、近づいた。自分から。

オスカー本人も気づきはしないだろうが、彼の短い人生で、まだそう、いくらもない出来事だった。

「あの、えっと・・・」

ウェンリーもウェンリーで、相手には興味津々だった。どうしても止まらない嗚咽が止んだのだから。

けれど、この二月あまり、溜め込んで抱え込んでしまったものの重さに足が動かない。涙もとまらない。

「う、あ・・・」

といっているうちに、相手がすぐ隣まで来てしゃがんでくれた。

目が合って、問いかけられる。

「どうしたんだ?」

自分の知らない子。自分を知らない子。

けれど、その瞳に酷く安心した。

抱え込んでいたものが、その瞳からまたボロリと落ちる。

「あぁ・・・」

この二月、喉につっかえていたものが、自然とこぼれ出る。

それを受け止めようとしたのでもあるまいに、

オスカーは、ウェンリーに手を伸ばした。

細く長い黒髪を一掴み、小さな手ですくいとった。

「おかあさんが、しんじゃったんだ」

「しんじゃった」がどういうことか、未だにわからないけれど。もう会えないとはわかっていた。

「おかあさんがしんじゃったら、おとうさんが・・・おと・・・うっ、ふっ」

ウェンリーの小さな心に重くのしかかっていたのは、母の死以上に。

「おとうさんがっ、おとうさんが・・・」

父に起こったことも、よくわからない。

「ひどいの。だめなの。よくないの。すごく、よくないのっ」

まだ5歳なのだ。宇宙生活者で、生活の中心といえば自分よりも両親なのだ。

その片方が突然失われ、片方が絶望に襲われた。

むしろ小さな子供を傷つけたのは、母の死よりも、生きている父の悲哀と慟哭だった。

父の辛さをダイレクトに感じ取り、幼い子供はそれを処理できないのだ。

その父が自分をフェザーンに預けていってから一月。

ウェンリーは母親が死んでから、ようやく泣くことが出来た。

「おとうさん。ずっとだめなの。よくないの。ずっとなの!」

それ以外に、父に降り続ける絶望を理解する言葉もなく。

「どうし、よう。どうしっ、たら、どうすれば、いいの」

ふえええええーー

父親を救うすべを求めていることも理解もせず、そのすべのないことをわかっていた。

小さな、子供。

その無自覚な絶望を、やっと、吐き出していた。

オスカーは、それをしるよしもなく、ただ、相手が気になって、理解不能なその心にふれたくて、近づきたくて、その髪に手を伸ばす。

彼、オスカー・フォン・ロイエンタールは知らなかったが、それは髪に触れるという行為というよりは、一般に、頭をなでると理解されることがらだった。

自分がされたこともなく、したこともないオスカーは知らなかった。

ただ思う。

『なんか、いいな。コレ』

人が人に触れること。

ただまっすぐに手を伸ばした。心地よさに、その手がさらに動く。

ぺたぺた

涙でべたべたになった頬にふれる。

『なんだろ、コレ?』

オスカーはわかっていなかった。ただ、その感触が気持ちよかった。

一方ウェンリーは、自分の頬にふれた手に、体温以上のぬくもりを感じる。

母の腕の中とは違う、父の膝の上とも違う、不思議な安らぎが小さな手のひらから伝わってくる。

『この子だれ?・・・きもちいい・・・うれしい』

人肌を知らないオスカーと違い、母に、父に愛されて抱きしめられて育ったウェンリーは、相手に触れるのにためらいはない。

ウェンリーはその「うれしい」を増やしたくて、戸惑う相手の手をつかんで、自分の頬におしつける。

「んん〜」

『ふにふにしてる・・・』

人に・・・特に自分と同じ年頃の子供になれていないオスカーは、新鮮で素直な感想を抱いた。

ウェンリーが何を思ったかはしらない。

ただ、ウェンリーは相手の手をつかんで自分のほほにぺしぺし押し付け、

ただ、ふわりん、とほほえんだ。

それはなんだか「しあわせ」だった。

 

しばらくそのまま微笑んでいたウェンリーは、唐突に笑顔のままはなしだす。

「あのね、ぼくお父さんがだいすきなの。だから、いつもげんきでニコニコしてるね」

なにが、「だから」なのか、オスカーにはわからない。

まず、「おとうさんだいすき」のくだりもよくわからなかった。

ちいさなオスカーに、「おとうさん」と「大好き」は繋がらない単語だったので・・・。

ただ、「だいすき」は「わるくない」と思った。

ウェンリーの心の黒雲はすっかり綺麗になくなっていた。

「ところで、あなただあれ?」

すっかり心を許した相手を、ウェンリーは初めて見るように、けれど無邪気に問いかけた。

 

宇宙暦772年6月11日  PM

台所の椅子に座りむくれた顔で足をブラブラさせていた真沙輝が時計をちらっと見て、心細げにレティシアを見上げる。

「ねぇ、ふじなみおねぇちゃーん・・・」

「そうね・・・そろそろ探しにいってもいいよね」

と、口では云ったものの、二人とも腰を上げようとはせず、うつむいてため息をついた。

「ねーおねえちゃん。ウェンリー、かえってくる、よね?」

「うん・・・、きっと帰ってくるよ。大丈夫だよ。だから、平気な顔できるね? 真沙輝」

「うん」

まるで泣くのをこらえているような顰め顔だが、こくりと頷く。

幼くとも、ノリと根性だけで226代続けてきた月下一族の子どもだ。

だが、そういったレティシアだってしっかりしているとは云われるものの(もしくはちゃっかりしていると云われるものの)まだ14歳なのだ。心は不安でいっぱいだった。

ウェンリーが泣くことができない。それはなんとなくわかっていた。

大観園の女官たちは気づかなかったようだけど。

可愛がりすぎて、大事すぎて、そばにいすぎて。

泣かせてあげられなかった。

ちいさなウェンリーは、まわりに人がいるだけで相手を気遣ってしまう。

だから朝食の後

「おそと、あそびにいってくるね」

と、か細い笑顔を振りまいた少年を引き止めることはできなかった。

一人で泣くことが出来るなら、大声で泣けばいい。

高熱だしてぶっ倒れても、看病ぐらいしてやれる。

それであの子のねじれた心が、少しでも解消されるなら。

ルーシェンの、光を失った藍色の瞳から。少しでも逃げ出せるなら。

あの、絶望を映し出した、銀の・・・

「兄さんの髪、私と同じになっちゃったね、真沙輝」

「うん」

小さい真沙輝は強情な表情で頷く。

「ないて、いいんだよ?」

泣かないよりは、遙かに楽だ。

けれど真沙輝は、今にも泣きそうな顔でふるふると拒絶する。

レティシアは、そんな真沙輝に苦笑し、自分の白い巻き毛に指をからめる。

レティーの髪は生まれつきだ。ヤン家と柏家には、たまにこんな髪で生まれる子供がいる。柏家の姫。二代目の白姫様の先祖がえりといわれる。そして、たいてい盲目だったという姫と同じ、目に障害を持っている。レティシアは左目の眼帯に手を伸ばす。自分はいい。なんの問題もない。

ただ、あの兄は・・・

義姉の死と、それにともなう諸々の痛みに顔をしかめながら、時計を見る。

12時半だった。ウェンリーが出て行ったのは朝の8時。

そろそろさがしに出ても許されるだろう。

そう腰をあげかけ

 

バタバタバタ・・・バタン!

「たっだいまーーー!」

((え?))

と女性未満二人が動揺したのも一刹那。

「おっそい、ウェンリー! 今日はおひるからおうちのたんけんだって、まぁちゃんとおやくそくしたでしょう!?」

「ウェンリー、おなかへったでしょう? 今お昼にするからね・・・と、お客さん?」

二人とも華麗なチェンジ。ハンパな度胸ではないのだ。

「あのね、オスカーなの。おともだちなの」

「ともだち? ・・・ウェンリーのともだちだ」

オスカーは慣れない単語に首をかしげながら、ウェンリーのすべてを肯定する。

「そう。はじめましてオスカー。レティシアよ。ウェンリーのおばさん。オスカーもごはんまだでしょ? ちょっと待っててね」

「ウェンリーかえってくんのおそかったから、まぁちゃんおなかペコペコなんだからね!」

テーブルに両肘をついて、むっと顔を膨らませた真沙輝は、ウェンリーの横に座ったオスカーにおすましな笑みを見せる。

「はじめまして、ね。まさきって云うの。ウェンリーのまたいとこよ。しんせきなの」

ちなみに、「またいとこ」が何かはよくわかっていない。

が、次のせりふはもう、おすましはどうでもいいようだった。

「おひる食べたら、おウチのたんけんやめて、おままごとしようよ! せっかく3にんもいるんだから!!」

ちなみにこの「おうちのたんけん」とは、正しく柏家本邸・大観園の探索である。

洒落抜きで広い広い大観園の名は伊達ではない。

広大にして複雑怪奇なトラップ満載・巨大迷路なのだ。

今いるのは玄関にほどちかいエリアだが、奥に入られると本気で遭難の危険がある。

かくして柏の子供たちは、自分ちをあそびまわるために、秘境探検隊並の装備を覚えるのである。

だって、ぜったい必要だしっ!

おうちでできる、インディ・ジョーンズごっこ!

「おままごと? オスカー、する?」

「なんだそれ? でもウェンリーがやるなら、やる」

明瞭なオスカーの諾に真沙輝が緑の瞳を輝かせる。

「やったぁ! じゃあ、ウェンリーがおよめさん。オスカーがおむこさんのやくで、まぁちゃんが神父さんねっ!」

それってなんか違うくない? と首をかしげたウェンリーと、

疑うことをしらず、ふんふんと頷くオスカーと。

「ま、まさきぃ?」

突然けったいなことを言い出した、妹がわりにめんくらうレティーと。

そのすべてを無視して、真沙輝はきゃあきゃあとはしゃぐ。

「やぁったぁ! 結婚式だ! まあちゃんすっごい楽しみ!」

久しぶりに晴れやかな真沙輝の表情に、白い一番綺麗なドレスを改造して甥をお嫁さんにしてあげてもいいか・・・とレティシアは思った。

おっとりのんびりと笑っているウェンリーに安心し、そのウェンリーと繋いだ手を離そうとしない不思議な少年も好きになった。まだ彼は状況がよくわかってないらしい。

レティシアも、ふふふ、と笑ってから、不意に真沙輝を見る。

一瞬、ほんの一瞬だが、真沙輝の緑の瞳の中に、酷く食い入るような表情を見た気がして、とまる。

そのとき気づいた。真沙輝は、この少年のことも、このおままごとの結婚式も、多分自分とは違う考えをもってやろうとしている。

「まぁちゃん?」

「なぁに!? 藤波おねえちゃん!」

はしゃいでふり返る真沙輝に、レティシアは内心首をふる。白状するような子じゃない。

あらためてオスカーの目を覗き込む。ヘテロクロミアだ。めずらしい。

レティシアの片方だけの藍の瞳にまじまじと覗き込まれて、子どもは戸惑いに首をかしげる。

もしかしたら、そうなのだろうか?

レティシアは、父親からもらった瞳を信じることにした。

あらためて、にっこりと笑う。

「だってさ。オスカーくん。ウェンリーと結婚するぅ?」

「けっこん? 結婚てなんだ?」

「えーー?」

小さいオスカーは、結婚の意味を知らなかった。しかし、聞かれたウェンリーも小さかったので、なんとなくイメージはあるが、説明できなかった。レティシアが笑顔でチビどもに語る。

「ずーっと大好きで、ずーっと仲良しで、ずーっとずーっと一緒にいるってことよ」

「あ、うん、そう! そんな感じ!」

「ずーーっと、いっしょ?」

オスカーのヘテロクロミアが、きらめいた。

「する。おれ、ウェンリーと結婚」

「うっわぁぁぁい! 結婚式だーーー!」

「オスカーと、ずっといっしょ」

まっすぐに答えるオスカーと、飛び跳ねる真沙輝と、にこにこ嬉しそうなウェンリー。

レティシアは、ただ、昼ごはんを食べよう。とうながした。

「うん! はやくたべて、たっくさんあそばなきゃ!」

「そうね、真沙輝」

うん、面白そうじゃないか。花嫁のウェンリーも、花婿のオスカーも、神父の真沙輝だってとびっきりの可愛いおままごとにしてやる!

「おお、なんじゃ、面白そうじゃのおう」

「じいさま!?」

「おじいちゃん!」

レティシアには実の祖父。祖父が死んでいる真沙輝には、曽祖父も祖父もおなじようなモンである。

が、この柏家226代当主柏栄の登場で、「とびっきりのおままごと」は「とびっきりの本物」よりも大きくなった。

 

そして、「おままごと」がはじまるのである。

 

 

 

 

「こ、こんなにはやくひ孫の花嫁衣裳が見れるとは!」

うっうっうっ

おめでとうございます、おめでとうございます。

と、周り中から言われて、栄は感極まって泣き出している。

ちなみに、肩書きがやたらめったら豪華絢爛な出席者は、栄の一声で20分で集まった。

衣装と料理が間に合わなかったほどだ。

これはアレだ。しょっけんらんよーとかいうやつだ。食券乱用ではない。

栄の権力と人脈を象徴するものだが、じつは半分が丸々好奇心である。ノリと根性だけはありあまっている月下一族を舐めてはいけない。

「次は玄孫じゃのうv」

「栄大人、お孫さんは(ひ孫だ)まだ五歳じゃないですか☆」

「それ以前に男同士じゃないですか☆」

「当主、夢みるのも大概にしてください☆」

「ウチのできた孫は12の年にはひ孫と嫁つれてかえってきたもんじゃが、のう・・・」

フゥ

10年後に期待するか」

「だから、男同士なんですってば」

ちなみに、10年後に栄じじは見事に玄孫をゲットするのである。

 

「ウェンリーーかっわいいーーー!」

「ありがとう、まぁちゃんもかわいいよ〜」

ウェンリーはノーマルな白のウエディングドレスだが、五歳児が満面の笑みを浮かべてやっているので、可愛さ倍掛けでリミットブレイクである。

レティシアが持てる力を振り絞って命がけで作った花嫁人形だった。

力尽きて、至極幸福な笑みを浮かべて倒れているが。ウフフ〜

対する真沙輝も、ゲームに出てくる僧侶のような格好だ。奇抜だが可愛い。

自分の身長よりも高い三日月を模した杖状の武器は墨痕鮮やかに漢字で「月花大神礼賛中」とか書かれている。いや、よく考えたら結婚式に武器って何するんだ?

と、そこに衣料房の女官さんたちからやっと解放されたオスカーが・・・って

「オスカーカッコイイ!!!!」

「きゃーーーぁ。にあうーーーぅ!」

オスカーは今まで、知らないねーちゃんどもにかこまれ、CLMPとか書かれた本をもって「コレコレコレコレーーーー!」「きゃーーーー!」「そうよねそうよねーー!」と叫ぶねえちゃんたちに付き合って、衣装を仕立てられていたのだ。

新郎の衣装・・・にしてもやや装飾過多な衣装は、けれどオスカーによく似合っていた。衣料房のセンスの良さの勝利である。

あと、幼いころからのコスプレ衣装製作とか。うん。

見知らぬ少年の寸法をとったかとおもいきや、「型紙?ナニソレ?」てな勢いで服地をざっくざくと切り落とし、ミシンもかくやという驚異の運針と刺繍であっという間に形ができていった。まさに、蝶の様に舞い、蜂の様に刺す。

もし、彼、オスカー・フォン・ロイエンタールが、もう少し世間というものを知っていたら、その迫力にキモイとかドン引きだっただろうが、幸いにして世間に疎い彼は、こんなもんなんだろう。と納得してしまった。悲劇!

こうしてまぁ、三人の、世にも可愛らしい晴れ着姿が出来上がったわけである。メデタシメデタシ。

 

さて、結婚式に相応しく、大量の料理と大人たちが、当人たちの都合などそっちのけで楽しく盛り上がっていっているころ、

「ご本家のほうで、慶事があるようなので、今日はこの辺にしておきましょう」

「はい」

「よろしかったら、あなたも行ってらっしゃい。羽鳥さん。ご馳走とタダ酒が飲めますよ」

「はい、そうします」

研究室の大人たち相手に、大人しい羽鳥は、大人しく答えた。

 

「直樹ーー。今日ってなんかお祭りだっけ?」

「どーしたの? D?」

「なんかお屋敷のほうが賑やかなんだけど」

「あのひとたちのことだから、きっとまたお祭り作ったんだよ」

「「・・・・・・・・・」」

「「いこっか!?」」

淡いブロンドの少年と、わずかに波のかかった黒髪の少年は、一つハイタッチかますと、ニっと笑って飛び出していった。

「いいとこに住んでるよなー、俺ら」

「だから僕、ウチの街ってダイスキだよ」

 

「母さん、なんだか今日は月下街が賑やかですね」

「大観園で結婚式だそうですよ」

「けっこんしき?」

シャリアは黒い眼を丸くする。あの家に結婚するような年のころの人はいただろうか?

まさかレティシアじゃないし・・・。

「あなたも行きたいですか? シャリア」

「いいえ、母さん。あの人たちに役目があるように、僕は僕の一族ですから」

にこりと笑う。

「それに、ウェンリーも、真沙輝も、きっと僕が元気だと信じてくれていると思いますから」

「いつかまた、会えるようになるといいですね」

「はい。そのとき、彼らの友人として恥ずかしくない人になりたいです」

「あなたは、一族で一番優秀で、一番の努力家ですよ」

「いつか、ウェンリーたちの役にたてる人材になって、また、会えるといいです」

「あなたの信じる未来が、あなたを作るんですよ。さあ、シャリア。そろそろ生きましょうか。お父さんが待っているでしょう」

「はい、母さん」

 

 

いつか、今日の日が伝説になって、運命と呼ばれる日がきても、

はじまりは、本当に何気ない普通の日だったのだ。

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