みんなでフェザーン・クロニクル!  〜愚者は問う5組Ver

 

 

「おーい、そこのバカッポー夫婦―――!リクエストーーー!」

ロイエンタールとヤンが、夜会抜け出して露台でいちゃついてたら、下から大声でリクエストがきた。

「「ちっ」」

 

「ロイっちーー! リクエスト!「愚者は問う」で!」

「つか、それ今俺らがやったらダメなやつだろ!! 空気よめ!」

満面の笑顔で怒鳴ったカラクァーに、ロイが怒鳴り返す。

「空気読んでも、全フェザーンからのリクエスト第一位だった!!」

フェザーン人たちが、然もありなんとうんうん頷く。

「オスカーがフェザーン侵攻前にイゼルローン行ったとき、「愚者は問う」やった人〜」

「ハーイ」「ハーイ」「ハーイ!」

「俺動画でやってアップしたー」「リアルすぎて吹いたー」「やってから笑い転げたー」

「笑いすぎて疾風ウォルフのフェザーン侵攻から逃げ損ねたー」

「ちなみに、11月24日のフェザーン日報の一面がこれーー」

『愚者は問う!!』

でっかいフォント黒字に白抜きで、超シンプルで目立つ。ちなみに記事は・・・

『愚者は問う、鉄壁のイゼルローンを捨て、魔女は何処へ往くのかと。

 賢者は識る、どれ程堅牢な守備を誇ろうと陥落しない城など存在し得ぬことを』

『帝国歴486年、宇宙暦798年、『イゼルローン攻防戦』

ヤン・ウェンリー率いる第13艦隊は、イゼルローン回廊帝国側より来襲した帝国軍第一陣を迎え討ち、イゼルローン回廊にて開戦』

 

「ネタバレすぎるだろうが!! つか24日ってはやすぎるわっ!」

 ロイがほえるが、仕方ないとも思っている。フェザーン日報はそういう新聞社だ。

 フェザーン二大新聞社の、ふざけてる方だ。フェザーン日報がボケで、フェザーン新報がツッコミ。名前が似ているのでとても紛らわしい。だが、擬人化されると、たいてい新報が天然。

「まぁ。俺もやったけどな。トリスタンの艦橋で」

「ダメなヤツじゃねぇか、それ。仕事中にやるなよ」

「どーしても我慢できなかった。日本語だったからいいだろ? 部下に録画されたけど」

「ダメな上官だな、オイ! 気持ちはわかるけど!!」

「わたしもやったーーー、執務室で他に人いなかったからおっけーでしょう?」

「真面目に戦争しろーーーー!!!」

「・・・、真面目に戦争してたら、パーツィバル騎士団長が攻めてきた俺の立場は?」

 攻めてきたのはシェーンコップだ。勝手に現実を捏造しないで欲しい。

 

「ふっ、そこの馬鹿夫婦め。余裕かましてられるのも今のうちだ。今のフェザーンには最終兵器がある!」

 ぽむ

「さあ、云っておいで。じゃなくて、おかあさんにお願いして?」

「おかあさまーーー! エマ、「愚者は問う」?っての見たいですーーー!」

「しょーーーがないなーーーvvvvv」

 

「チョロ過ぎるだろう、この同盟元帥」

「それに付き合うチョロい帝国元帥もいるしな」

 エマイユの「お願い」に一瞬で陥落した同盟元帥を両腕に抱いて、帝国元帥がバルコニーから飛び降りてきた。実はそのバルコニーに昇る階段はないので、降りる時は二階分飛び下りるしかない。

 どうやって昇るか? それは5組本編で。

 

「だって、薔薇の騎士団が攻めてきたら、パーシバルってゆーだろ?」

「ゆーわ。めっちゃゆーわ」

「仕方ねーべな。現実がおかしい」

 

「てゆーか、黒の預言書は全部朗読した記録がどっかにあるんだけどなーー。プロフェッサーが謎の金色の鳥籠もってなかった?」

 そんな本編はくるのか!

 ↑ネタバレすると、そんな日はこない。


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